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セルビアの学生がベオグラードで最終集会、前倒し総選挙で与党と対決へ
ノヴィ・サドの駅ひさし崩落事故から2年、セルビアの学生運動は街頭の抗議を票に変えようとしています。最終集会は、アレクサンダル・ヴチッチ氏の政党と争う前倒し総選挙の3日前に開かれます。
要点
- 2024年11月にノヴィ・サドの鉄道駅でひさしが崩落し死者が出た事故をきっかけに始まった、セルビアの学生主導の抗議運動は、2026年10月22日(木)にベオグラードのスラヴィヤ広場で最後の選挙集会を開きます。
- 集会は10月25日(日)の前倒し議会選挙の3日前に行われます。この選挙では、学生の選挙名簿が、9月に大統領を辞任して首相を目指すアレクサンダル・ヴチッチ氏のセルビア進歩党(SNS)と争います。
- AP通信によると、両陣営は接戦と見られており、緊張と暴力への懸念が高まっています。国際監視団と欧州連合(EU)は、投票の公正さと安全性に懸念を示しています。
- 参加者数をめぐる数字には争いがあります。同じ広場で5月23日に開かれた学生集会について、独立系の監視団体は18万〜19万人と推計しましたが、内務省は約3万4,000人としました。
- ヴチッチ氏は、運動が外国の支援を受けてセルビアを「停止」させようとしていると非難していますが、AP通信は同氏がその証拠を示していないと指摘しています。学生たちは、汚職にまみれていると彼らが呼ぶ政府を交代させ、独立した制度を再建したいと述べています。
セルビアの学生たちは2年近くにわたり、広場を埋め、道路を封鎖し、国中を行進して、16人が死亡した惨事の責任追及を求めてきました。今週、運動は抗議運動がめったに成し遂げられないことに挑んでいます。街頭の力を票に変えることです。学生と支持者の隊列は、木曜日の最終集会に向けて徒歩や自転車でベオグラードを目指しています。その先にあるのは、ヴチッチ氏の政党による14年間の統治を終わらせるか、あるいは延長させるかもしれない選挙です。
背景:ノヴィ・サドから投票箱へ
2024年11月1日、セルビア第2の都市ノヴィ・サドの鉄道駅でコンクリート製のひさしが崩落し、16人が死亡しました。駅は改修を終えたばかりでした。アルジャジーラとAP通信によると、学生たちは犠牲の原因が公共事業における汚職と怠慢にあるとして、責任者の追及を求めました。アルジャジーラによれば、現在までに責任を問われた人はいません。
その後の抗議は、セルビアでここ数十年で最大級の規模に発展しました。AP通信によると、抗議は政府を崩壊に追い込み、教員、農家、弁護士などさまざまな層を巻き込みました。運動の中心的な訴えは、一つの惨事から、抗議者が汚職、透明性の欠如、メディアを含む国家機関への政治介入と呼ぶものへと広がりました。政府はこうした指摘を否定しています。
9月下旬、大統領3期目への出馬が禁じられているヴチッチ氏は、前倒し議会選挙で自党の名簿を率いるため、正式に大統領を辞任しました。側近のアナ・ブルナビッチ国会議長が、大統領選挙が行われるまで大統領代行を務めています。アルジャジーラによると、ヴチッチ氏は大統領としての最後の仕事の一つとして、抗議に関連して有罪判決を受けた23人を含む49人に恩赦を与えたと述べました。
主な数字
| 項目 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| ノヴィ・サドのひさし崩落事故の死者(2024年11月1日) | 16人 | アルジャジーラ、AP通信 |
| 2026年5月23日のスラヴィヤ広場での集会 | 18万〜19万人(公共集会アーカイブ)、約3万4,000人(内務省) | European Western Balkans |
| 辞任前にヴチッチ氏が恩赦を与えた人数 | 49人(うち抗議関連の有罪者23人) | アルジャジーラ |
| 議会の議席数 | 250 | AP通信、アルジャジーラ |
| 登録有権者数 | 約640万人 | AP通信 |
| SNS主導の統治の年数 | 14年 | AP通信 |
今週の動き
- 9月27日:ヴチッチ氏が、10月25日の選挙で首相を目指すため大統領の辞表を提出(アルジャジーラ)。
- 10月3日:数千人の支持者がベオグラード・アリーナを埋め、ヴチッチ氏の選挙戦が事実上始動。AP通信によると、全国から数十台のバスで支持者が集まりました。
- 10月11〜12日:ニシュでの集会で、学生たちは最後の選挙集会を10月22日にスラヴィヤ広場で「勝利が呼んでいる」というスローガンの下で開くと発表しました(N1が掲載したFoNet通信の報道による)。
- 10月16〜19日:学生と支持者の隊列が徒歩でベオグラードへ出発。N1によると、最初の隊列は10月16日にセルビア東部のザイェチャルを出発し、5日間かけて歩きます。ベタ通信によれば、ゴルニ・ミラノヴァツ、ヴァリェヴォ、シャバツからの隊列は10月18日と19日に出発する予定でした。
- 10月19日:学生たちは、自分たちの会合が監視されており、当局が新たな拘束を計画していると主張しました(AP通信)。確認した報道の範囲では、政府はこの主張を公に認めておらず、対応も示していません。
- 10月22日:ベオグラードで学生の最終集会。AP通信は数万人の参加を見込んでいます。
- 10月25日:投票日。
学生たちが求めるもの
AP通信によると、「学生リスト」または「学生が勝つ」として知られる運動の選挙名簿は、全国の大学での推薦と審査を通じて候補者を選びました。アルジャジーラによれば、250人の候補者の多くは大学教授やその他の専門職で、教員、スポーツ選手、農家、芸術家も含まれています。民主党を含む複数の野党は、名簿と競合するのではなく支持に回りました。
ある学生はAP通信に対し、目標は「汚職とマフィアにむしばまれた」政府を交代させ、独立したメディアを含む民主的な制度を再建することだと語りました。名簿は経済・社会の再生計画も掲げています。ノヴィ・サド駅の改修に関する文書の全面公開や責任者の訴追といった学生の当初の要求は、今も彼らのメッセージの中心にあります。
政府の対応
ヴチッチ氏と同党は、汚職やメディア支配の指摘を否定しています。AP通信によると、同氏は10月3日の集会で、抗議運動の背後にいる人々が「セルビアを停止させよう」としていると非難し、運動は特定されていない外国の工作員に支援されていると述べましたが、証拠は示しませんでした。同氏は支持者に「何らかの(外国の情報)機関の介入がなければ、われわれは彼らに勝つ」と語りました。
ヴチッチ氏はまた、対立陣営が自党の勝利を盗もうとしていると非難しています。アルジャジーラによると、CNNから敗れた場合の対応を問われた同氏は、結果を受け入れ、その日の夜のうちに相手を祝福すると答えました。
批判派は、選挙の条件が公平ではないと指摘しています。AP通信によると、SNSは選挙管理当局と司法を掌握しており、有権者への圧力や買収、有権者名簿の水増しなどの不正を指摘されていますが、同党はこれを否定しています。人権団体や報道の自由を求める団体は、警察による暴力、恣意的な拘束、無許可の監視、ジャーナリストへの脅迫について警告しています。AP通信はまた、ヴチッチ氏が拘束や反国家活動の非難によって運動に対抗してきたと報じています。
影響と意味
- 抗議運動にとってまれな試金石:学生が勝利するか僅差に迫れば、指導者のいない街頭運動が選挙勢力へと変わった、欧州で最も明確な事例の一つとなります。届かなければ、SNSは2年間の抗議を経て新たな信任を得たと主張するでしょう。
- 結果をめぐる紛争のリスク:AP通信によると、アナリストは投票日の夜に両陣営が勝利を主張することを懸念しています。ベオグラードのある政治学者はAP通信に「誰もが極端な暴力を恐れている」と語りました。ある元国会議員はアルジャジーラに対し、危機は投票後にこそ始まるのではないかと懸念していると述べました。
- EUとの関係:セルビアはEU加盟候補国です。欧州の諸機関は相次ぐ報告書で民主主義の後退を警告しており、EUは今回の選挙の安全性と公正さに懸念を示しています。信頼できる投票と、平和的な政権交代または政権維持は、セルビアの加盟プロセスと地域の安定にとって重要です。
- ヴチッチ氏にとって:大統領から首相に転じれば、大統領の2期制限があっても国を率い続けることができます。批判派はこれを統治延長の手段と見ていますが、支持派は有権者による民主的な選択だと見ています。
今後の予定
- 10月22日(木):ベオグラードでの集会。過去に大きく食い違ってきた内務省と独立系集計者の双方による参加者数の推計と、当日が平穏に終わるかどうかが注目されます。
- 10月25日(日):セルビア全土で投票が始まります。選挙管理委員会による暫定結果と、監視団体による並行集計は夜通し発表される見通しです。
- 投票後:監視団の報告、法的な異議申し立ての有無、街頭での両陣営の反応。ヴチッチ氏の後任を選ぶ大統領選挙の日程も決める必要があります。
アルジャジーラが指摘するように、セルビアの世論調査は限られており、その手法は独立した検証が難しい場合が多いため、どちらかの陣営がリードしているという主張は慎重に受け止める必要があります。
よくある質問
セルビアで学生が抗議活動をしているのはなぜですか?
抗議は、2024年11月1日にノヴィ・サド駅のコンクリート製ひさしが崩落し、16人が死亡した事故をきっかけに始まりました。学生たちは汚職と怠慢が原因だとして責任の追及を求めました。運動はその後、抗議者が汚職や国家機関への政治介入と呼ぶものに反対する広範な運動へと拡大しました。政府はこうした指摘を否定しています。
セルビアの前倒し総選挙はいつですか?
前倒しの議会選挙は2026年10月25日(日)に行われます。学生による最後の選挙集会は、10月22日(木)にベオグラードのスラヴィヤ広場で予定されています。
アレクサンダル・ヴチッチ氏はなぜ大統領を辞任したのですか?
大統領3期目への出馬が禁じられているヴチッチ氏は、2026年9月27日に辞任し、セルビア進歩党の名簿を率いて首相の座を目指しています。アナ・ブルナビッチ国会議長が大統領代行を務めています。
学生の集会の規模はどのくらいですか?
推計は大きく分かれています。2026年5月23日のスラヴィヤ広場での集会について、独立系団体「公共集会アーカイブ」は18万〜19万人と推計しましたが、セルビア内務省は約3万4,000人としました。
どちらが勝つと見られていますか?
AP通信は、SNSと学生リストが接戦を演じていると見られると報じています。セルビアの世論調査は限られており、独立した検証も難しいため、信頼できる予測はありません。
出典
- AP (via La Nacion): From protests to election, Serbia's students mount a challenge to Vucic
- Al Jazeera: Serbian President Aleksandar Vucic resigns amid prolonged protests
- AP (via News4JAX): Thousands pack arena in Belgrade as Vucic launches prime minister bid
- N1: Student List announces final campaign rally in Belgrade on October 22
- N1: Students and supporters set off on foot from Zajecar for Belgrade rally
- European Western Balkans: Second largest protest in Serbian history held on Saturday