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ネットフリックス7〜9月期決算:利益率は予想超え、10〜12月期見通しで株価下落
ネットフリックスの2026年第3四半期(7〜9月期)は、営業利益率34.6%、EPS0.87ドルと自社予想を上回りました。一方、人員削減費用約120ベーシスポイントを織り込んだ第4四半期の利益率見通し26%と広告収入目標の引き下げを受け、株価は時間外取引で下落しました。
要点
- ネットフリックスが2026年10月20日に米証券取引委員会(SEC)に提出した株主宛て書簡によると、2026年第3四半期(7〜9月期)の売上高は前年同期比12%増の128億7,000万ドル、営業利益率は34.6%でした。
- 希薄化後1株当たり利益(EPS)は0.87ドルで、同社が7月に示した予想の0.82ドルを上回りました。営業利益はこの予想を約1億9,100万ドル上回りました。
- ネットフリックスは、利益率の上振れの大部分は費用計上のタイミングによるものだと説明しています。これは、一部のコストが消えたのではなく第4四半期に先送りされたことを示唆しています。
- 第4四半期のガイダンスでは営業利益率を26.0%としています。この数字には、前週に発表された人員削減による約120ベーシスポイントのマイナス影響が含まれています。
- ネットフリックスは2026年の広告収入見通しを約30億ドルから約27億ドルに引き下げ、フリーキャッシュフロー見通しも約120億ドルに下方修正しました。AP通信によると、株価は時間外取引で約4%下落しました。
計画どおりの四半期
数字の上では、ネットフリックスの第3四半期は同社の予告に近い内容でした。7月の株主宛て書簡で、ネットフリックスは同四半期の売上高を128億6,000万ドルと予想していました。実績は128億7,400万ドルで、差は約0.1%です。売上高は前年同期比12%増、為替変動の影響を除くと11%増でした。同社は売上高が予想どおりだったと説明しています。
収益性はそれを上回る内容でした。営業利益は44億6,000万ドルで、前年同期の32億5,000万ドルから37%増加しました。営業利益率は2025年第3四半期の28.2%から34.6%に上昇し、ネットフリックスが示していた33.2%を1.4ポイント上回りました。純利益は25億5,000万ドルから36億6,000万ドルに増え、希薄化後EPSは前年同期の0.59ドルに対し0.87ドルでした。
結果は市場の予想も上回りました。AP通信によると、ファクトセットが集計したアナリスト予想は、EPSが82セント、売上高が128億7,000万ドルでした。
| 指標 | 2026年第3四半期 予想(7月の書簡) | 2026年第3四半期 実績 | 2025年第3四半期 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 12,860百万ドル | 12,874百万ドル | 11,510百万ドル |
| 営業利益 | 4,268百万ドル | 4,459百万ドル | 3,248百万ドル |
| 営業利益率 | 33.2% | 34.6% | 28.2% |
| 純利益 | 3,452百万ドル | 3,664百万ドル | 2,547百万ドル |
| 希薄化後EPS | 0.82ドル | 0.87ドル | 0.59ドル |
| フリーキャッシュフロー | 該当なし | 2,884百万ドル | 2,660百万ドル |
出典:ネットフリックス 2026年第2四半期・第3四半期の株主宛て書簡(SEC フォーム8-K、別紙99.1)、2026年7月16日付および2026年10月20日付。
成長の源泉
ネットフリックスは4つの地域すべてで売上高を伸ばしました。報告ベースでは中南米の伸びが最も大きく、為替の影響を除くとアジア太平洋の伸びが最も大きくなりました。
| 地域 | 2026年第3四半期 売上高 | 前年同期比 | 為替中立ベースの伸び率 |
|---|---|---|---|
| 米国・カナダ(UCAN) | 5,628百万ドル | 11% | 11% |
| 欧州・中東・アフリカ(EMEA) | 4,107百万ドル | 11% | 9% |
| 中南米(LATAM) | 1,603百万ドル | 17% | 12% |
| アジア太平洋(APAC) | 1,537百万ドル | 12% | 15% |
出典:ネットフリックス 2026年第3四半期の株主宛て書簡、2026年10月20日。
それでも株価が下落した理由
ネットフリックスは10月20日(火)の米国市場の取引終了後に決算を発表しました。AP通信によると、株価は時間外取引で2.79ドル(4.1%)安の65.90ドルとなりました。APはまた、同社株が火曜日の終値時点で年初来約25%下落していたと伝えています。これは通常取引時間外の価格であり、通常の取引時間に比べて取引が薄く、値動きが大きくなりやすい点に注意が必要です。(株価データは2026年10月20日の協定世界時(UTC)20時37分ごろ時点、AP通信の報道による。)
報告書のいくつかの点から、投資家が予想超えの実績よりも見通しに注目した理由がうかがえます。
1. 上振れの一部はタイミングによるもの
書簡では、利益率の上振れは主に費用計上のタイミングによるもので、売上高がやや上回ったことも寄与したとしています。コストが回避されたのではなく先送りされた場合、そのコストは後の四半期に現れる傾向があります。実際には、第3四半期の上振れ分の一部が第4四半期の支出増として戻ってくる可能性があります。
2. 第4四半期の大きな季節的低下
ネットフリックスは第4四半期の売上高を前年同期比12%増の134億4,000万ドル、営業利益を35億ドルと予想しています。これは営業利益率26.0%に相当し、2025年第4四半期の24.5%を上回ります。希薄化後EPSの予想は0.67ドルで、前年同期は0.56ドルでした。
34.6%から26.0%への低下の一部は季節的なものです。前年も利益率は第3四半期の28.2%から第4四半期の24.5%へと大きく低下しました。次の四半期について、ネットフリックスはNFLの試合やヘビー級ボクシングの試合を含む、同社として過去最大規模の四半期ライブ配信ラインアップを用意しているとしています。
売上高について、AP通信は、アナリストが第4四半期に135億ドルを予想しており、ネットフリックスの予想である134億ドルをわずかに上回っていたと報じました。イーマーケターのシニアアナリスト、ロス・ベネス氏はAPに対し、ガイダンスは「投資家が慣れ親しんできたほど強気ではない」と述べています。
3. 人員削減のコスト
決算発表の約1週間前、ネットフリックスの共同最高経営責任者(CEO)であるグレッグ・ピーターズ氏とテッド・サランドス氏は社内メモで、全従業員の約6%にあたる約1,000人分の職を削減すると社員に伝えました。10月14日に配信されたAP通信の記事によると、削減はプロダクト、テクノロジー、法務、人事の部門に集中しています。
株主宛て書簡には、退職金やリストラ費用のドル建ての金額は記載されていません。影響は利益率の形でのみ示されており、第4四半期の営業利益率を約120ベーシスポイント、2026年通期の利益率を約30ベーシスポイント押し下げるとしています。この費用がなければ、第4四半期の利益率ガイダンスは約27.2%になります。134億4,000万ドルの売上高予想に1.2%を掛けると、コストは約1億6,000万ドルとなります。これは書簡の数字から算出した概算であり、ネットフリックスが開示した数字ではありません。ネットフリックスは、今回の組織変更により、成長にとって最も重要と考える分野への大規模な投資を続けられるとしています。
4. 計画を下回る広告事業
広告は、ネットフリックスが成長の原動力として強調してきた比較的新しい収益源の一つです。同社は7月時点で2026年の広告収入を約30億ドルと見込んでいました。現在は約27億ドルを見込んでおり、その理由を「一部の広告製品機能の展開が予想よりやや遅れている」ためと説明しています。書簡は、サブスクリプション収入が予想を上回っていることも付け加えており、そのため売上高全体のガイダンスの変化は広告目標の変化よりはるかに小さくなっています。ネットフリックスはまた、広告付きプランを2027年3月から新たに15カ国で開始するとしています。
通期見通しと株主還元
| 2026年ガイダンス項目 | 2026年7月の書簡 | 2026年10月の書簡 |
|---|---|---|
| 売上高 | 510億〜514億ドル | 約511億ドル(前年比13%増) |
| 営業利益率 | 31.5% | 31.5% |
| 広告収入 | 約30億ドル | 約27億ドル |
| フリーキャッシュフロー | 約125億ドル | 約120億ドル |
出典:ネットフリックス 2026年第2四半期・第3四半期の株主宛て書簡。
約511億ドルという通期売上高予想は、7月に示したレンジの下半分に位置します。ネットフリックスは人員削減のコストを吸収したうえで、通期の営業利益率目標31.5%を据え置きました。フリーキャッシュフロー見通しの引き下げは、主に第4四半期に完了を見込む不動産取引を反映したものだとしています。
同社は自社株買いも拡大しました。第3四半期には6,390万株を48億ドルで買い戻し、これを四半期として過去最大の自社株買いとしており、残りの買い戻し枠は223億ドルでした。四半期末時点で現金および現金同等物を82億ドル保有し、総債務は153億ドルでした。
影響と意味
今回の四半期は2つのことを同時に示しています。ネットフリックスの中核であるサブスクリプション事業は依然として2桁の成長を続け、その成長を利益の拡大につなげています。営業利益は前年同期比37%増、純利益は44%増でした。その一方で、今回の報告では投資家が注目してきた3つの点、すなわち今年の広告事業の規模、短期的なキャッシュ創出力、2027年に向けた売上高の成長ペースが下方修正されました。
人員削減はさらなる論点となります。短期的には第4四半期の利益率を押し下げます。コストへの長期的な影響は書簡では数値化されておらず、同社は人員削減をコスト削減策ではなく、優先分野に資金を振り向ける手段と位置づけています。人員削減が2027年の支出をどう変えるかは、ネットフリックスが次回の株主宛て書簡と2027年の見通しを公表する際に、より明確になる可能性が高いとみられます。
いくつかの疑問は残っています。ネットフリックスは、リストラ費用がドル建てでいくらになるのか、タイミングに関連する費用が第4四半期にどのように配分されるのか、どの広告製品機能が予定より遅れているのかを明らかにしていません。ここで引用した株価の反応は10月20日の時間外取引を反映したもので、通常取引での値動きとは一致しない可能性があります。
よくある質問
ネットフリックスの2026年第3四半期の主な業績は?
2026年10月20日付の株主宛て書簡によると、ネットフリックスの売上高は128億7,000万ドル(前年同期比12%増)、営業利益は44億6,000万ドル、営業利益率は34.6%、純利益は36億6,000万ドル、希薄化後1株当たり利益は0.87ドルでした。
ネットフリックスは自社予想を上回りましたか?
利益面では上回りました。ネットフリックスは7月時点で、同四半期の営業利益率を33.2%、EPSを0.82ドルと予想していました。売上高は128億6,000万ドルの予想どおりでした。同社は、利益率の上振れは主に費用計上のタイミングによるものだと説明しています。
決算発表後にネットフリックス株が下落したのはなぜですか?
AP通信は、10月20日の時間外取引で株価が4.1%下落したと報じました。報告には、第4四半期の営業利益率見通し26.0%、アナリスト予想をわずかに下回る第4四半期売上高ガイダンス、約27億ドルへ引き下げられた2026年の広告収入見通し、下方修正されたフリーキャッシュフロー見通しが含まれていました。
人員削減のコストはどのくらいですか?
ネットフリックスはドル建ての金額を示していません。書簡によると、最近発表した人員削減により、2026年第4四半期の営業利益率は約120ベーシスポイント、通期の利益率は約30ベーシスポイント押し下げられます。AP通信は、削減対象が約1,000人分の職で、従業員の約6%にあたると報じました。
ネットフリックスの2026年通期見通しは?
ネットフリックスは、売上高約511億ドル、営業利益率31.5%、広告収入約27億ドル、フリーキャッシュフロー約120億ドルを見込んでいます。
出典
- Netflix Q3 2026 shareholder letter, Form 8-K Exhibit 99.1(SEC EDGAR、2026年10月20日)
- Netflix Q2 2026 shareholder letter, Form 8-K Exhibit 99.1(SEC EDGAR、2026年7月16日)
- AP通信(ABC News経由):Netflix posts higher Q3 profit but revenue growth worries pull shares lower(2026年10月20日)
- KTVU:Netflix laying off 6% of its workforce: What to know(2026年10月14日)
この記事は情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。
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